About Natural Materials天然素材について
化粧品に含まれる天然素材が使用されている成分について
食べ物についても化粧品についても、今は自然のものを選択する人が多くなっています。こういった自然のものを使用した化粧品は、天然素材化粧品と呼ばれ植物原料などを利用しているためお肌にもやさしくお肌が弱い方にもおすすめです。天然素材を使用した化粧品は、オーガニック化粧品、自然派化粧品とも呼ばれます。今回はそんな天然素材化粧品などを紹介していきます。
天然素材(オーガニック・自然派)化粧品とは
天然素材(オーガニック・自然派)化粧品は、たいていの場合、農薬や化学肥料を利用せず、有機栽培された植物を原料として作られています。
また、私たちが利用している化粧品の中には、原料の他にアルコールや鉱物油が利用されている物もありますが、天然素材化粧品はこうした肌に刺激的な成分が含まれていないため、お肌に良いと同時に、環境にも大きな負担を与えません。
天然素材化粧品は商品によって異なりますが、安定剤や防腐剤は利用しないか、もしくは利用するとしても最低限にしているからこそ自然由来の成分が活かされた化粧品だと言えます。
天然素材化粧品の起源、歴史
実はオーガニック・自然派のコスメは古代から利用されてきました。当時はもちろん、農薬もなく石油成分由来の合成物なども存在していないわけですから当たり前と言えば当たり前です。特に古代エジプトでは古くからコスメが利用されており、アイシャドウやチーク、また香水などに天然素材が利用されていました。 科学技術、化学技術が発展したことにより、より便利で安価な化粧品を作るために化学的な成分を化粧品に添加するようになったわけです。
現代では、2002年フランスの認証団体である「エコサート」が「オーガニックコスメ」の認証を開始しました。その後、2008年化粧品認証団体「ネイトゥルー」が設立されたことで、オーガニックコスメという言葉が広がっていきました。
エコサート・ジャパン株式会社
https://www.ecocert.com/ja-JP/home
[ エコサート・ジャパンについて ]
約30年間の歴史のあるエコサートグループの日本法人であるエコサート・ジャパン株式会社は2000年に設立され、代表的な有機JAS認証に加え、アメリカ、ヨーロッパ向け輸出に必要な食品認証、有機酒類や有機JAS対象外の加工食品向けエコサート・ジャパン独自認証、オーガニックコスメやホームケア、テキスタイルの総合的なオーガニック認証サービスを提供しています。
「オーガニック認証において、高品質のサービスで最も信頼される会社になる」というビジョンのもと、消費者の安心と安全に貢献し続けております。
NATRUE
https://natrue.org
[ Who we are ]
NATRUE is a Brussels-based international non-profit association committed to promoting and protecting Natural and Organic Cosmetics worldwide. Founded in 2007, we provide a home to all true friends of Natural and Organic Cosmetics and welcome all who commit to our high standards of quality and integrity.
天然素材化粧品の種類
天然素材化粧品にはいくつか種類があります。 天然素材化粧品を選ぶ際、日本人によく合う日本製の商品と海外の商品を知っていれば、選択肢が広がりやすくなるのではないでしょうか。海外の化粧品の中でも、日本人に合うとされる化粧品もあります。どんな化粧品の種類があるか確認して選びましょう。
国内の天然素材化粧品ブランド
国内の天然素材化粧品ブランドは、日本人の肌をよく理解し、日本人の肌に合うように作られています。
天然素材化粧品ブランド使われる「オーガニック」という表現には明確な定義が無く、それぞれのブランドによって厳密な意味や表記が曖昧ですが、概ね下記のブランドは天然素材化粧品が好きな方々に人気のブランドです。
Amritara(アムリターラ)
アムリターラは人と自然との有機的な繋がりを大切にする、そんな生き方をコンセプトにしています。創業は2008年とまだ歴史の浅いブランドですが、アムリターラ化粧品の10の約束を守りながら天然素材化粧品を販売しているブランドです。
F organics(エフオーガニック)
FとはFemale(生物学的分類における女性)の略で、現代に生きる女性のために作られた天然素材の化粧品です。ロゴマークには女性らしさと繊細かつ芯の強い女性をイメージしているといいます。全てのアイテムにオオヒレアザミ・ダマスクローズ・ザクロ果実・フランキンセンスという4つの成分が配合されており、エイジング世代の方々にもおすすめの化粧品です。
おすすめの商品はモイスチャーローション。ヒアルロン酸の5倍以上の保湿力を持つといわれている「サクラン」が配合され、角質層までうるおいを届けてくれます。
MiMC(エムアイエムシー)
女性科学者により2007年に誕生した天然素材コスメのブランドです。「自然の力は女性がもつ本来の美しさを引き出す」というコンセプトをもっています。こちらのブランドでは、成分プラストレンドにもこだわっており、メークアップアーティストも開発に参加。シンプルでもおしゃれなパッケージも魅力です。
海外の天然素材化粧品ブランド
海外の天然素材化粧品はオーガニック商品であることの認証機関があり、内容物について日本よりも厳しい基準をクリアしています。また商品説明やパッケージや広告などの表現なども含めて厳しく管理されています。より信頼性が高い天然素材を利用した高品質な商品を求める場合は、海外ブランドを選ぶことが確実です。下記のようなブランドがあります。
WELEDA(ヴェレタ)
ヴェレタは1921年にスイスで誕生し、国際オーガニック認証の「NATRUE(ネイトゥルー)」において認証を取得したブランドです。天然由来100%の原料を利用した高品質な化粧品はボディケアからスキンケアまで、様々な商品があります。ベビー用のクリームやメンズ用の商品もありますので、ご家族で利用できるでしょう。
trilogy(トリロジー)
ニュージーランドでNo1といわれるスキンケアブランドがトリロジーです。ニュージーランドに暮らす姉妹が肌に効果があるとされるローズヒップと出会い、このブランドが始まりました。知名度の高い天然素材ブランドなので、日本国内でも利用されている人も多いでしょう。世界で20秒に1本売れているといわれるオイルなど、高品質で人気の商品が多数あります。
RMS Beauty(アールエムエスビューティー)
こちらのブランドは自然由来で美しくナチュラルなカラーが人気のブランドです。アイシャドウやチーク、リップなどカラーコスメも天然素材を利用したい方は、このブランドがいいでしょう。とてもきれいなカラーのチーク、リップなどが揃っていて、もちろん天然素材ですから安心して利用できます。
天然素材化粧品の成分・効果
化粧品には様々な成分が配合されています。もちろん化粧品の種類によって配合される成分は異なりますが、目的によって成分をいくつかのグループに分類できます。
洗顔料やクレンジングといった体や髪の毛を洗うための商品には「洗浄成分」が含まれています。天然素材にこだわっていない商品の場合、「洗浄成分」には化学的な合成界面活性剤が利用されていることが多くあります。
合成界面活性剤とは?
界面活性剤とは水分と油分など本来混ざらないものを混ぜ合わせ、それを分離させないために必要なものです。
一般的に界面活性剤の「脂肪酸ナトリウム」または「脂肪酸カリウム」が「(純)石けん」と呼ばれるものになります、そしてそれ以外のものを合成界面活性剤(合成洗剤)と呼びます。
引用元:界面活性剤(オーガニックマガジン なちゅここ生活)
https://www.natural-coco.jp/life/seikatsu/2008/05/post-2.html
商品のテクスチャーを滑らかに、使い心地よくするためには乳化成分が必要となります。また商品が長持ちするように防腐剤なども利用されますが、洗浄成分、乳化剤、防腐剤と、この3つについて、天然素材の化粧品を作るにあたり、非常に重要な成分となっています。主な理由としては、商品をなるべく長く持たせるために、どうしても防腐剤が必要となり、使いやすく、また洗浄効果を出すために仕方なく少量の界面活性剤が利用されます。
その他、化粧品に含まれる化学的な成分として、
・メイク用品に色を付ける色素
・香りを整える香料
・クリーム・乳液のベースになるオイル成分
・植物エキスなどを抽出する際に利用する溶剤
・肌を整えるための整肌成分
などがありますが、これらは全て天然素材の原料を利用して作ることができます。
まとめ
天然素材の化粧品といっても、たくさんの化粧品があります。自分の肌にどんな悩みがあり、何が必要なのか、また何が不必要なのかよく理解することが重要です。自分の肌の一番弱い部分に強い化学成分が影響してしまわないように、適切な天然素材の化粧品を選びたいものです。逆に全ての化学的な成分が自分の肌に影響するわけでもありませんので、自分のお肌、身体によく合った成分、効果をもつ商品を選択してください。
この記事の解説者
株式会社クレイス 代表取締役 池津 望奈美
美容業界でのタラソテラピーやファスティングについての経験をもとに、カウンセリングやサポートなどを実施。
企業へのタラソテラピーやファスティングなどを活用した企画のアドバイスや提案・講演なども行っている。
保有資格
一般財団法人 内面美容医学財団
公認 ファスティングカウンセラー
公認プロフェッショナルインストラクター
フードマネジメント協会
認定 ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー