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About Moisture Care保湿について

保湿成分「セラミド」の効果とは?

肌にハリが無くなって、乾燥肌が気になってしまう人は多いのではないでしょうか。原因は外部刺激によって肌が守れず、セラミドといった成分不足が考えられます。そこで本記事では、保湿成分「セラミド」の効果について解説します。あわせてセラミドの種類や含まれているもの、どんな人におすすめなのかも解説するので参考にしてみてください。

セラミドとは?

セラミドとは?

セラミドとは、角層細胞どうしのすき間にある肌の必須成分です。誰の肌にもある成分で、どのような役割があるのか見ていきましょう。

肌を守る為のバリア

セラミドには「バリア機能」といった肌を外部刺激から守る働きがあり、細胞どうしや水分をつなぎとめて肌荒れを防いでくれます。充分なセラミドがあると肌表面が潤い、キメが整った肌になりやすいです。結果的に肌の保湿効果や美肌・美白効果・アトピー性皮膚炎に対する予防効果が発揮されます。

不足した場合肌荒れしやすい

セラミドが不足してしまうと角層にあるバリア機能が充分に働かず、肌が乾燥してしまいます。乾燥することで肌の潤いがなくなり、荒れやカサつきを繰り返しやすいです。外部刺激を受けにくくするためにセラミドの摂取が必要になります。

セラミドの種類

セラミドの種類

細胞間脂質のセラミド組成は7種類あると言われています。それぞれ旧称や改正名称があり、どのような特徴があるかを押さえておきましょう。説明の際に出てくる「スフィンゴイド塩基」はセラミドにある化学構造でジヒドロスフィンゴシン・スフィンゴシン・フィトスフィンゴシン・6-ヒドロキシスフィンゴシンの4種類あります。また脂肪酸はノンヒドロキシ脂肪酸・α-ヒドロキシ脂肪酸・ω-ヒドロキシ脂肪酸の3種類があり、セラミドタイプは計12種類です。

セラミドEOS

セラミドEOSは旧称がセラミド1で角質層内に8%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類はスフィンゴシンで脂肪酸はエステルω-ヒドロキシ脂肪酸ノンヒドロキシ脂肪酸です。細胞間脂質の結合強化によるラメラ液晶構造安定化により、外部刺激から肌を守るバリア機能が強化かつ維持する特徴があります。

セラミドNS

セラミドNSは旧称がセラミド2で角質層内に21%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類はスフィンゴシンで脂肪酸はノンヒドロキシ脂肪酸です。バリア機能を強化し、水分保持機能と持続性も強化する作用があります。セラミドNSはスフィンゴ脂質のスフィンゴエミリンからも産生されます。

セラミドNP

セラミドNPは旧称がセラミド3で角質層内に13%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類はフィストスフィンゴシンで脂肪酸はノンヒドロキシ脂肪酸です。主な作用はバリア機能の強化で、肌荒れを防いでくれます。

セラミドEOH

セラミドEOHは旧称がセラミド4で角質層内に4%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類は6-ヒドロキシスフィンゴシンで脂肪酸はエステルω-ヒドロキシ脂肪酸ノンヒドロキシ脂肪酸です。

セラミドAS

セラミドASは旧称がセラミド5で角質層内に27%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類はスフィンゴシンで脂肪酸はα-ヒドロキシ脂肪酸です。セラミドASはセラミドNS同様でスフィンゴ脂質のスフィンゴエミリンからも産生されます。

セラミドAP

セラミドAPは旧称がセラミド6で角質層内に4%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類はフィストスフィンゴシンで脂肪酸はα-ヒドロキシ脂肪酸です。バリア機能を強化する作用があり、外部刺激から守ってくれます。

セラミドAH

セラミドAHは旧称がセラミド7で角質層内に22%含まれています。スフィンゴイド塩基の種類は6-ヒドロキシスフィンゴシンで脂肪酸はα-ヒドロキシ脂肪酸です。

セラミドが含まれているものとは?

セラミドが含まれているものとは?

セラミドには肌の水分保持機能とバリア機能があり、外部刺激を守ってくれる効果があります。その効果を得るにはどのような食べ物を食べればいいのでしょうか。食べ方だけではなくメニューも合わせて解説しますので参考にしてみてください。セラミドの摂取量は1日当たり0.6〜1.2mgが必要です。

こんにゃく芋

こんにゃく芋はセラミドを豊富に含んでいて生芋こんにゃくを100g食べれば1日の必要量を摂取できます。こんにゃくの原料となる植物で、じゃがいもよりゴツゴツとした形状です。スーパーでは「生芋こんにゃく」といった記載がされていて、一般的なこんにゃくと異なります。

見分け方は裏面にある原材料名で生芋こんにゃくは「こんにゃく芋」、こんにゃくは「こんにゃく粉」です。こんにゃく芋は皮を剥いてミキサーですりつぶし、固めて茹でる食べ方があります。市販では「さしみこんにゃく」があり、国産のこんにゃく芋が使用されていて付属のからし酢みそで食べるとおいしいです。

米にもセラミドが含まれており、食べ方は数えきれないほどあります。米は加工しやすく、中でもおすすめは甘酒の原料となる米麴です。米麹はセラミドだけではなく、N-アセチルグルコサミンといった成分が含まれています。肌の保湿を高めていき、乾燥や刺激からも守ってくれるため、肌トラブルが少なくなるでしょう。また、甘酒自体も美容によく、一時期はブームにもなったほどです。特に2011年は有名人やメディアなどが影響し、発酵食品の特集で甘酒が流行しました。甘酒はそのまま飲むのが主流ですが料理に入れる方法もあります。甘さが隠し味になるようなメニューが多く、おしるこやドレッシング・スープなどに使うとおいしいです。

小麦

セラミドは小麦にもあり、加工食品は多くてバランスの良い食事ができます。また、セラミドの生成を助ける「ナイアシン」といったビタミンB群の1種があり、バリア機能が高まって効果的です。メニューは豊富でパンや麺などに加工されます。自宅で作るならホームベーカリーがおすすめで小麦胚芽と必要な材料を入れ、焼きあがるまで待つだけです。

乳製品

乳製品にもセラミドがあり、牛乳に多く含まれています。牛乳にはスフィンゴミエリンがあり、細胞膜を構成する役割をもつ脂質です。牛乳を使用するシチューなどのメニューがおすすめですが毎朝、牛乳を飲んでいる家庭なら問題ないでしょう。

大豆

大豆には血流促進をしてセラミドを肌まで運ぶ働きがあります。大豆は味噌や醤油・豆腐など、あらゆる食品に加工されるため、注目度が高いです。つまり、こんにゃく芋で紹介した「さしみこんにゃく」は、大豆を加工した酢みそを使用しているため気軽に摂取できます。大豆のメニューは豊富なのでセラミドが含まれている食材を使用してみてください。

ホウレンソウ

ホウレンソウにはセラミドの効果を邪魔する活性酸素を除去する抗酸化作用のはたらきがあり、効率よくセラミドの効果を発揮できます。食べ方はおひたしやナムル・ソテーなどがあり、どれも柔らかな食感をしたメニューです。セラミドを含んだ他の食材に合うような食べ方もできて調理しやすい食材といえるでしょう。

セラミドはこんな方におすすめ

こんな方におすすめ

セラミドは誰の肌にもありますが、積極的に摂取した方がいい人がいます。どのような人におすすめなのか見ていきましょう。

肌荒れでお悩みの方

肌荒れで悩んでいる人はセラミドを積極的に摂取した方がいいです。セラミドが減少した肌だとラメラ構造が崩れ、角質層に隙間ができてしまいます。隙間ができるとバリア機能が弱まってしまい、肌が傷ついたり細菌が入ったりして症状が発生しやすいです。結果的に皮膚の水分を繋ぎとめる役割が弱くなるので肌荒れになりやすくなります。また、水分がなくなると乾燥肌や敏感肌になり、皮膚への影響が悪いです。現在かゆみや炎症があって肌荒れで悩んでいる人はセラミドを摂取するようにしてください。

シミやそばかすが気になる方

シミやそばかすが気になる人は、セラミドを積極的に摂取した方がいいです。一般的に年齢を重ねると数が増えますが、若くても悩まされる人がいます。シミやそばかすの原因は表皮内に蓄積したメラニン色素で、紫外線によって肌に刺激を受けると生成される仕組みです。しかし、セラミドを摂取していればメラニンの合成を抑えられ、黒ずみのない美白の肌になりやすくなります。

美肌を目指したい方

美肌を目指したい人は、セラミドを積極的に摂取した方がいいです。美肌の秘訣は高い保湿力で乾燥や肌荒れをしてしまうと肌がボロボロになります。そのため、予防や改善として摂取しておけば肌の潤いが保たれ、角質層にある水分が蒸発しにくいです。通常だと角質層の水分は10%〜30%とされていて、数値以下になると肌の乾燥状態を示します。角質層に含まれている水分の内訳は80%以上が細胞間脂質、天然保湿因子が16〜17%、皮脂が2〜3%です。

また、水分は湿度が30%以下になると蒸発しやすいですが、セラミドは湿度が0%になっても蒸発しません。寒い地域でも凍らず、肌の保湿を担ってくれるため、積極的な摂取が必要です。

アトピー性皮膚炎の方

アトピー性皮膚炎の人は、セラミドを積極的に摂取した方がいいです。アトピー性皮膚炎とは慢性的な皮膚疾患のことで、アレルギー体質に刺激が加わるとかゆみが生じます。原因は多種多様で食生活や生活環境の乱れ、精神的に受けるストレスなどです。他にも人間関係の悪化や遺伝によってアトピー性皮膚炎になる可能性が高くなります。

アトピー性皮膚炎が慢性化すると潤いのある皮膚がザラザラになり、次第に厚くなるのが特徴です。悩ましい症状ですが、近年の研究で健康な人のセラミド量と比べてアトピー性皮膚炎の人の方が少ないことがわかりました。食生活や生活環境など改善して治せる可能性が高いため、今までの生活状況を見直す必要があります。具体的にはセラミドの摂取だけではなく、規則正しい生活や食事療法・ストレス解消などが挙げられます。

この記事の解説者

株式会社クレイス 代表取締役 池津 望奈美

株式会社クレイス 代表取締役 池津 望奈美

美容業界でのタラソテラピーやファスティングについての経験をもとに、カウンセリングやサポートなどを実施。
企業へのタラソテラピーやファスティングなどを活用した企画のアドバイスや提案・講演なども行っている。

保有資格

一般財団法人 内面美容医学財団
公認 ファスティングカウンセラー
公認プロフェッショナルインストラクター

フードマネジメント協会
認定 ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー