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About Thalasso Therapyタラソテラピーについて

タラソテラピー (海洋療法)とは?特徴など解説

皆さんはタラソテラピーという言葉を聞いたことがありますか?タラソテラピー (海洋療法)は、現在、日本でも一部で話題となっています。疲れた体を癒してくれるタラソテラピーについて、詳しく紹介します。

タラソテラピー(海洋療法)とは

タラソテラピー (海洋療法)とは

タラソテラピーとは、海水に含まれるミネラルをはじめとしたたくさんの栄養素を取り入れることで、体のリズムを取り戻そうという考え方から生まれた健康療法です。

これまでは自律神経の治療やリハビリテーションなどで主に使われてきた治療法ですが、最近では現代人向けにリフレッシュ効果などを目的に利用されることが増えて再注目されています。

タラソテラピーの起源、歴史

タラソテラピーの起源、歴史

タラソテラピーは、古くから行われてきた療法で、歴史は紀元前から始まっています。古代ギリシャの医師であり、近代的医学の基礎を築いたといわれているヒポクラテスが考案した療法と言われています。海水での入浴、また海水を飲料水として飲む療法や、兵士の傷の治療に海水を利用していたこともある様です。

その後の1967年、フランス人の医師ラ・ボナディエール博士によって自然療法として確立されました。フランスの科学者であるルネ・カントンが海水と血液についてよく似ていることを発見し、これがタラソテラピーの地盤となりました。ちなみにタラソテラピーの語源はギリシャ語の海を表す言葉「タラサ」とフランス語の「セラピー」が組み合わさった造語です。

タラソテラピーはフランスを中心に栄え、以後、世界各国に広がっていきました。そして、1986年にタラソテラピー協会が創立され、日本でもタラソテラピーの治療を行うクリニックが増えていった様です。

タラソテラピーの内容

タラソテラピーの内容

タラソテラピーは疲労回復や美容などにも活用されており、一般的なリラクゼーション方法として活用されています。一般的なリラクゼーション方法は、バルネオテラピー (海水入浴療法)、アルゴテラピー (海藻療法)、ファンゴテラピー (海泥療法)が挙げられます。海を基本に、様々な療法を行うことで精神的な回復が見込めるのも、タラソテラピー (海洋療法)の大きな魅力といえます。

タラソテラピーの種類

タラソテラピーの種類

タラソテラピーには海水入浴療法のバルネオテラピー、海藻療法のアルゴテラピー、海泥療法のファンゴテラピーなどいくつかの療法があります。その療法について紹介します。

バルネオテラピー (海水入浴療法)

バルネオテラピー (海水入浴療法)

海水入浴療法は、海水に含まれている栄養成分や海水による浮力、抵抗、水圧などを利用した療法です。海水にはイオン化されたミネラル成分がたくさん含まれていますが、これを経皮吸収することで体内の細胞に海水の栄養成分をたっぷり取り込みます。

人間の体にも海水と同じ割合で含まれているミネラルは、生命維持になくてはならない成分です。海水のミネラルの助けを借りることで、体質を改善や体調を整えるなど、様々な効能・効果が期待できます。


アルゴテラピー (海藻療法)

アルゴテラピー (海藻療法)

海藻療法は、海藻を利用した療法です。海藻には海水に含まれているミネラルが貯蔵されており、ビタミン類などの栄養素を生成する役割をもっています。含まれている成分はミネラルやビタミン類のほか、人の生命維持に欠かせないアミノ酸、たんぱく質、フィトホルモンなどを多量に含み、健康促進のほか、「痩身」にも効果があると期待されています。

お肌に利用する事によって、お肌をなめらかにして、ハリ・ツヤを与えてくれます。海藻にはヨードも多量に含まれており、このヨードも脂肪分解や老廃物・毒素の排出に効果があるので、美容にも健康促進にも欠かせない療法です。


ファンゴテラピー (海泥療法)

ファンゴテラピー (海泥療法)

海泥療法は、海の泥に含まれている豊富なミネラル成分を肌に塗るなどする療法です。泥に含まれているミネラル成分を保湿効果や毒素の排出が期待できます。長い期間堆積したミネラルの沈殿物こそ「海泥」で、有機物を多量に含んでいます。この有機物が殺菌や保湿作用、さらに鎮静の効果を与えます。

海泥を温めて患部にあてるなどすることで、局所的な痛みの緩和にも利用されています。海泥は熱保持効果も高いといわれ、血流の促進や毒素の排泄などにも役立ちます。筋肉が疲労している方や、神経痛などの慢性的な痛みにも効果的な療法です。

このほかにも、気候療法のクリマセラピーや温熱療法のテルモセラピーなどがあります。クリマテラピーはタラソテラピー以外の療法でも利用されていますが、タラソテラピーの中では、海岸で潮風による冷たい刺激を受け、砂浜をウォーキングするなど負荷管理などを行う療法です。また温熱療法のテルモセラピーは温かい、冷たいといった熱の刺激を利用し、生理的反応を活用する療法で、海藻を用いたアルゴパックなどを行うため、アルゴテラピーの一種ともいえます。日本国内だけではなく、世界に目を向けると様々なタラソテラピー両方があるのです。

タラソテラピーの成分・効果

タラソテラピーの成分・効果

タラソテラピーは、海の恵みを使った体に良い効果を与えてくれる療法です。海水、海藻、海泥など海にあるものを利用して行う療法なので、人にも地球環境にも優しい療法であり、海から誕生した生命である「人間」にとって本来自分がもっている自己治癒に働きかけるものです。

タラソテラピーで利用されている海水、海泥、海藻などには様々な成分が含まれています。海水にはミネラル成分が豊富な海塩が含まれていますし、海藻には加水分解コラーゲンや加水分解アルギン、アミノ酸、ミネラル、ビタミン類などが豊富です。海泥はミネラル成分がたっぷり含まれています。こうした成分を利用して得られる次のような効果が期待されています。

運動効果

運動効果

浮力を利用することで無理なく運動ができます。例えば膝や股関節に問題を抱えている方も、海水の中で運動することで関節の動きを保護する筋肉を無理なく付けることもできるでしょう。痛みの緩和やトレーニングのほか、骨盤のゆがみを矯正するために効果が期待されています。


リラックス効果

リラックス効果

仕事、私生活に忙しい現代人の中でも、特に日本は睡眠時間が短く世界的に見て休日も少ないそうです。忙しい毎日を送る方々に、タラソテラピーはリラックス効果が期待できます。海岸でミネラルたっぷりの空気を思い切り吸収し、ゆったりした時間を過ごすことで自律神経を整えホルモンバランスの調整に役立ちます。海を見つめてゆっくり過ごすだけでも、精神的または肉体的な効果が期待できるのです。


栄養効果

栄養効果

海水、海泥、海藻にはたくさんの成分が含まれており、肌、身体、髪の毛など様々な部分にいい影響を与えてくれます。勿論その効果は体の表面だけではなく、海泥や海藻を利用することで血液の流れをよくしたり、毒素を排出したり、様々な栄養効果を期待できるのです。

まとめ

忙しい毎日に流されるのではなく、これから先の肌、未来の体のことを考えて、今こそしっかりケアしておくべきかもしれません。体と心が疲れたと感じたとき、タラソテラピーで心身共にリフレッシュするのもおすすめです。

この記事の解説者

株式会社クレイス 代表取締役 池津 望奈美

株式会社クレイス 代表取締役 池津 望奈美

美容業界でのタラソテラピーやファスティングについての経験をもとに、カウンセリングやサポートなどを実施。
企業へのタラソテラピーやファスティングなどを活用した企画のアドバイスや提案・講演なども行っている。

保有資格

一般財団法人 内面美容医学財団
公認 ファスティングカウンセラー
公認プロフェッショナルインストラクター

フードマネジメント協会
認定 ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー